沿線風景(根室・富良野線)

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根室線(滝川~芦別)

東滝川駅(根室線) 2023.10.01
滝川市内の同名の集落にある駅。駅前広場横には、当地出身の作曲家仁木他喜雄の顕彰碑が設置されている。駅前には住宅地が形成されている。
跨線橋から望む東滝川駅の広い構内。母屋側ホームに上り線、写真裏にあたる跨線橋の反対側ホームに下り線の列車が発着する。2023.10.01 東滝川駅母屋側から見る風景。国鉄時代の雰囲気を色濃く残す駅舎だ。2023.10.01
早朝5時20分ころの東滝川駅。この日管理人は、東滝川駅を5時57分に出る下り普通列車に乗るために訪問した。2023.10.26 東滝川駅の駅舎の中には、かつての駅名であった「幌倉駅」の駅名看板が置いてある。幌倉駅は1954年に東滝川駅と改称された。2023.10.26 東滝川駅の待合室。この季節の朝5時台はまだ暗いが、照明が暖かさを感じさせてくれる。2023.10.26
東滝川駅にで。11時02分発の上り列車。キハ40のオレンジ色の車体が、秋の青空に映える。2023.10.26 入線する上り列車から見る東滝川駅。2023.10.26 根室線車窓。赤平市内で、第三空知川橋梁により、空知川を越える。橋長174m。1913年竣工の橋梁は、現役橋梁の中でも特に歴史あるものの一つ。2023.10.26
赤平駅(根室線) 2017.06.03
人口1万1千人の赤平市の代表駅。駅舎は複合施設化の上、巨大なビル駅となっているが、現在では発着する列車は1日20本強程度。
構内に残る赤平駅信号扱所。かつては多数の貨車の整理に明け暮れていたのだろう。2017.06.03 赤平駅の跨線橋とホーム。2017.06.03
南方から望む赤平駅。かつては貨物発送量日本一を記録した。その栄華を感じさせるのは、広い構内になお敷かれているたくさんの側線である。付近の3つの炭鉱にそれぞれ専用線が延びていた。 2015.05.03 赤平住友炭鉱立坑跡
赤平駅南東にある。案内看板もある。2015.05.03
かつて赤平市内には、住友赤平炭鉱(1895-1993)、茂尻炭鉱(1918-1969)、豊里炭鉱(1937-1967)、北炭赤間炭鉱(1938-1973)の4つの炭鉱が操業していた。そのうちもっとも最近まで採炭を行っていたのが住友赤平炭鉱。その内部のヤードは良好に保存されており、イベントなどで見学する機会を得ることも出来る。広大なヤード内には運炭用の炭車、作業員を斜坑で運んだ人車、そして軌道が残っている。2017.06.03
住友赤平炭鉱立坑やぐらヤード内に残る人車。後方の壁側にあるのは4段ケージで、一つのケージに72人がのり、およそ時速40kmで、立坑を地下500mの坑道まで往復していた。2017.06.03 巻き上げ機の制御室。ケーブルに目安の着色が施されていて、それを見ながら操作したという。2017.06.03 巻き上げ機から斜め上の天井を見上げると、上部滑車にケーブルが通じていた穴を見ることができる。2017.06.03
住友赤平炭鉱立坑やぐらの向かいに残る坑口浴場跡。広大な更衣室、複数の浴室が状態よく残っている。かつては立坑やぐらから地下道で直結していた。住友赤平炭鉱では、坑道で発生するメタンガスを捕集して自家発電を行い、自家発電機を冷却することで沸いた湯を浴場に供給していた。2017.06.03
住友赤平炭鉱近くにある自走枠工場内。「自走枠」とは、採炭作業を、効率よく大量掘削するために開発された大型機械のことで、実際に住友赤平炭鉱で使用されていた機械類や工具類を保存・展示している。数々の巨大な採炭機械の他、坑内電車、炭車も残っている。坑内電車は、電気機関車、火薬専用車、作業員車2両、最後に客車という編成で保存されている。客車には、他の炭鉱の人や国等の役人が視察の際、乗車したという。2017.06.03
赤間炭鉱ホッパー跡
赤平駅のすぐ南側に残っている。近くに巨大なズリ山もあり、見学者のために整備されている。2015.05.03
赤平駅に入線する上り列車から。2023.10.26
茂尻駅(根室線) 2015.05.03
かつては茂尻炭砿まで専用線が延びていた。駅の東側には当時からの歩道橋が残っている。駅舎は東滝川駅に似ている。こちらでも紹介している。
茂尻駅。駅前(北側)に市街地が形成されている。駅後方(南側)には宅地がある。北側は駅より低地、南側は高台となっており、この駅の特徴的な立地を感じさせる。駅を出ると、街並みが広がっている。左;2015.05.03 右;2020/08.01 茂尻駅。2020.08.01
茂尻駅ホーム。2020.08.01 古くからある歩道橋から茂尻駅構内を俯瞰したところ。かつては左手に茂尻炭鉱専用鉄道の側線があった。2016.10.16 茂尻駅発10時50分の上り列車からみた茂尻駅の駅舎。2023.10.26
上り列車からみた茂尻駅の広い構内。2023.10.26 茂尻-平岸間車窓。このあたりでは並行する国道38号線より、やや高いところを通るので、線路に沿う国道と空知川の双方を眺めることが出来る。2023.10.26 茂尻-平岸間で見える空知単板工業の工場。広い作業場の車窓風景は、石炭産業が去った今も、この地が工業の町であることを伝える。2023.10.26
根室線車窓。空知単板工業にて、散水を受ける木材。2023.10.26 平岸駅(根室線) 2015.05.03
上り、下りがやや離れたホームで発着する。線路に沿って、構内は長く延びている。
車内から見る平岸駅。平岸炭礦(1952-1963)の運炭にも活躍した。2023.10.26
平岸駅。2023.10.26 平岸駅に残る貨物用ホーム跡。平岸駅の貨物取扱は1976年に終了した。2023.10.26 平岸-芦別間車窓。国道38号線と空知川。その向こうに音江山地の山並みが見える。2023.10.26



根室線(芦別~富良野)

                                                       
芦別駅(根室線) 左・中;2016.10.16 右;2023.10.26
人口1万5千人の芦別市の代表駅。かつては三井芦別鉄道(三井鉱山専用鉄道)が当駅から頼城駅まで9.1kmを結んでいた。
芦別市立図書館の敷地内には、三井芦別炭鉱で使用されていた「三池8トン有線電車」が、人車、炭車2両を連結した形で、保存展示されている。2022.04.29 芦別市立図書で保存されている坑内電車の説明版。2022.04.29
芦別駅から、三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道(1949-1964)の廃線跡に沿って北に進むと、同鉄道の終点跡付近の油谷地区に「カナディアンワールド」がある。1990年に「赤毛のアン」のイメージに基づくテーマパークとして開業したが、芦別市に事業主体を移したのち、2019年にいったん閉鎖された。しかし、有志の出資や寄付活動により、2020年、施設は日時を限定して公開されている。主要な建築物は、修復され、見学も可能となっている。ただ、園内に周回線路をもっていた遊覧のための狭軌軌道は、廃線の様相を呈したままとなっている。かつて遊覧客を乗車させていた客車が線路上に残されているほか、線路はそのまま残っている。紹介写真の中央下のものがファーマーズ駅。鉄道は動いていないが、オルゴール館、アンの家など展示が充実しており、日を限られたとはいえ、テーマパークの機能が残っていることはうれしい。2020.08.01
芦別駅にて。滝川を5時49分に出発した普通列車。表向き2両編成だが、乗車可能なのは1両目のみ。2両目は芦別駅で切り離されて、芦別駅始発の上り列車となる。2023.10.26 芦別駅にて、切り離し作業が終わり単行となった東鹿越行普通列車。2023.10.26 こちらは芦別駅6時32分始発となる普通列車。この日は平日ということもあり、滝川方面、富良野方面、双方の列車に、多くの通学生が乗車していた。2023.10.26
芦別駅6時32分発滝川行普通列車。2023.10.26 芦別駅のホーム。この日は朝の霧が深かった。2023.10.26 芦別駅に入線する上り列車の車窓。芦別駅の広い構内を眺める。2023.10.26
芦別-上芦別間で、芦別川橋梁により芦別川を越える。この川の上流めがけて、芦別駅からは三井芦別鉄道が、上芦別駅からは芦別森林鉄道が延びていた。2023.10.26 上芦別駅(根室線) 2015.05.03
かつては三菱鉱業上芦別炭鉱があり、専用線が延びていた。また芦別森林鉄道の起点でもあった。長大編成の行き違いが可能な構内は、かつての根室線の栄光を物語る。
上り列車の車内から上芦別駅を見る。2023.10.26
上芦別駅にて。上芦別発6時49分、滝川行普通列車に、多くの学生たちが乗車する。2023.10.26 上芦別-野花南間車窓。秋晴れの空の下、色づく丘陵が美しい。2023.10.26 野花南駅近くで、根室線は滝澤ベニヤの工場の横を通る。多くの木材が貯蔵されている。2023.10.26
野花南駅(根室線) 2015.05.03
7:3に分けたような三角屋根の駅。付近ではこの駅舎が量産型。
野花南発10時27分の上り列車から見る野花南駅。2023.10.26 野花南駅のホーム。紅葉する木々から降り注ぐ光は、野花南という駅の名にふさわしいものに感じられる。2023.10.26
野花南駅を出た根室線は国道38号線とクロスする。このあと、両者は、滝里ダム建設による付け替え区間に入り、根室線は空知川南岸、国道は北岸を通ることになる。2023.10.26 上芦別-富良野間車窓。紅葉の季節ならではの山の色が美しい。2023.10.26
島ノ下駅(根室線) 2016.10.16
富良野市島ノ下にある駅。駅正面には同名の集落が形成されているが、2017年3月に廃止予定となっている。
2017年3月4日に廃止となった島ノ下駅は信号場となっている。駅を失った集落が見える。2023.10.26 富良野盆地に入り、第四空知川橋梁で空知川を渡る。2023.10.26
上り列車からみる空知川。島ノ下信号場-富良野間の第四空知川橋梁。2023.10.26 富良野駅の手前で、旭川からの富良野線の線路が並走するようになる。2023.10.26
富良野駅(根室線) 2015.05.03
付近の中心駅であり、観光地に相応しい外面を持つ駅。富良野線が分岐する。駅近くに立派な跨線歩道橋が架かる。富良野線の気動車にはラベンダー色のラインが入っている。
富良野市文化会館前に静態保存されているD51954。1943年に製作され、鉄道省から胆振縦貫鉄道(のちの胆振線)に導入されたのち、国鉄に戻り、根室線などで活躍した経歴を持つ。掲示版によると「フラヌイ号」の愛称があったらしい。腕木信号機、給水柱、錘付転換機と併せて、良好に保存されている。なお、同時期に胆振縦貫鉄道に導入されたD51953は豊浦町で静態保存されている。2017.08.05
富良野周辺。有名な観光地であり、富良野盆地は随所で美しい風景を楽しむことができる。2011.08.11



根室線(富良野~山部)

                            
富良野駅に停車する華やかに彩色された富良野線の車両。2023.10.26 上り線の列車から見る富良野駅の構内。2023.10.26 特に山なみが美しい富良野付近の車窓 2015.05.02
布部駅の手前で、布部川橋梁により、布部川を越える。霧が幻想的な雰囲気を作り出している。2023.10.26 布部駅(根室線) 左;2015.05.02 右;2023.10.26
かつての麓郷森林軌道の起点駅。今は閑静な富良野の住宅街の中にある。
美しい山々に囲まれた布部駅。2023.10.26 布部駅ホームへ向かう通路。母屋とホームの間にある2本の線路は、もう使用されていない。2023.10.26 布部駅ホームから見る夕張山地の山並み。2023.10.26
布部駅ホームから富良野方面を望む。2023.10.26 布部駅ホームから見る駅舎。後背の山が色づき、美しい。集落のたたずまいも素敵だ。10.26 布部駅前の様子。10.26
布部-山部間から見る十勝岳 2015.05.02 布部-山部間車窓。富良野方面を望んだところ。10.26 布部-山部間。空知川第二橋梁で、空知川を越える。10.26
山部駅(根室線) 上3枚 2015.05.02 下3枚 2017.05.04
かつての山部町の代表駅(今は富良野市)。長い行き違いが可能なホームがある。植栽がよい味わいをもたらしている。山小屋風の駅舎の西方後背には芦別岳が雄大な姿を示している。
青空と白い雲が似合う山部駅。駅正面にはカボチャが並ぶ。2023.10.26 山部駅待合室にはハロウィンの飾りつけがしてあり、駅舎の中はきれいに清掃されていた。2023.10.26 山部駅ホームから見る夕張山地の山並み。2023.10.26
山部駅のホームから、東鹿越方面を望む。2023.10.26 山部駅ホームにある味わい深いレンガ造りの油庫。2023.10.26 山部駅前の風景。2023.10.26



根室線(山部~東鹿越)

                                                        
すでに山頂部に雪をたたえた芦別岳。根室線の車窓の白眉と言ってよい。2023.10.26 芦別岳を主峰とする夕張山地の山並み。2023.10.26 山部-下金山間では芦別岳の雄姿を堪能できる。2023.10.26



根室線から見る芦別岳(動画 mp4ファイル) 下の画像を左クリックすると、動画が再生されます。

動画 0分28秒
山部→布部 2478D列車から見る芦別岳の車窓。
2023.10.26


                                                        
山部-下金山から見る芦別岳 2015.05.02 上りの根室線から。根室線が北に転回する手前では、右側車窓から芦別岳を望めるところもある。2023.10.26 山部-下金山間車窓。空知川に沿って進む。2023.10.26
根室線車窓。色づく大地の風景。2023.10.26 下金山駅(根室線) 左;2015.05.02 右;2023.10.26
かつての西達布森林鉄道の起点駅。駅舎はこぎれいな雰囲気。
秋の空を背景に、下金山駅。2023.10.26 下金山駅から見る下金山の集落。後背の色づく山に陽が当たって美しい。2023.10.26 下金山駅ホームから富良野方面を望む。2023.10.26
ホームから見る下金山駅の駅舎。2023.10.26 下金山駅の待合室。秋の日差しが暖かく差し込んでいた。2023.10.26 下金山-金山間では、2度空知川を越える。最初は甲号空知川橋梁。紅葉した渓谷が美しい。2023.10.26
下金山-金山間で、2度目の空知川渡河。乙号空知川橋梁。2023.10.26 金山駅の手前、トナシベツ川橋梁でトナシベツ川を越える。かつては金山駅を起点として、トナシベツ川を遡る金山森林鉄道(1928-1958)があった。左;2015.05.02 右;2023.10.26
金山駅(根室線) 2015.05.02
保線のための施設や官舎があり、駅付近に趣き深い情緒がある。
金山駅の南側にある除雪・保線車両用の車庫。2023.10.26 下り普通列車の中から撮影した金山駅。美しい秋の日差しの中、趣深い駅舎が旅人を迎えてくれる。2023.10.26
金山駅 2023.10.26 国鉄時代の雰囲気を色濃くたたえた金山駅横の官舎。永年の風雪に耐えた建物ゆえの貫禄、官舎らしい無骨さが良い。2023.10.26 金山-東鹿越間は金山ダムのために路線が付け変わった経緯のある区間。北海道道465号金山幾寅停車場線と並走する。道道の金山シェルターが見える。2015.05.02
北海道道465号金山幾寅停車場線に対し高架橋で高度を上げていく根室線からの車窓。2023.10.26 金山ダムのダム湖である「かなやま湖」を金山空知川橋梁で越える。有名な絶景景勝スポットである。霧が立ち込めると幻想的な世界となる。2023.10.26
金山空知川橋梁で「かなやま湖」を越える根室線の列車から。紅葉の山と湖が絵にかいたような風景を演出する。2023.10.26
かなやま湖の南岸にたどりついた根室線。かなやま湖は、車窓の大きな楽しみ。2023.10.26 東鹿越駅の手間、線路の南には日鉄鉱業東鹿越鉱業所があり、かつては東鹿越駅から専用線が延びていた。2015.05.02 東鹿越駅(根室線) 2015.05.02
ダム湖であるかなやま湖畔にある。かつては、製糖工場のある釧網線中斜里駅まで、東鹿越駅から石灰を搬送する専用列車が出ていた。
東鹿越駅。2016年8月31日の台風により被災した以降は、東鹿越-新得間は復旧せず、バスによる代替輸送となった。以降、東鹿越は、終着駅となった。2023.10.26 東鹿越駅。後ろに見えるのは、王子木材緑化(株)鹿越鉱業所の工場。2023.10.26 東鹿越駅で発車を待つキハ40。2023.10.26
東鹿越駅のホームには、この駅のシンボルとも言える石灰岩が展示されている。2023.10.26 かつては、日鉄鉱業東鹿越鉱業所が石灰鉱山の操業を担い、東鹿越駅から専用線が敷かれていた。東鹿越駅構内から延びる引き込み線は、その専用線の名残と思える。鉱業所に向かう途中で、プツリと途切れる。2023.10.26 東鹿越駅の西にある北海道農材工業東鹿越石灰砿業所。現在も付近は石灰工業が盛んで、付近を大型車が行き交っている。2023.10.26
根室線の列車から見た北海道農材工業東鹿越石灰砿業所。2023.10.26 東鹿越駅付近から見るかなやま湖。紅葉、山にたなびく雲が無性に美しい。道路橋、鹿越大橋が風景にアクセントを添える。2023.10.26
かなやま湖の対岸から見た東鹿越の石灰鉱山の全貌。2023.10.26 紅葉のかなやま湖。キャンプ場をはじめとするリゾート施設もある。2023.10.26



根室線(東鹿越~新得)

                                                        
幾寅駅(根室線) 2015.05.02 右2枚 2012.09.03
南富良野町の代表駅だが、駅舎は映画撮影用に建築保存されたものが、本来からのもののようにふるまっている。シーズン中は観光客で賑わう。
2016年の8月31日の台風災害以降、列車の来ることのなくなってしまった幾寅駅。小さな自治体には、復旧の費用負担はあまりにも重すぎた。地方が疲弊していく日本の象徴が切り取られている。2023.10.26 幾寅駅のホームから富良野方面を望む。2023.10.26
人造湖ではあるが美しいかなやま湖
2012.09.03
落合駅(根室線) 2015.05.02
狩勝峠の石狩国側最終駅。広々とした構内に明るい色の屋根の駅舎が良く似合う。北の駅7つの駅の叙景で紹介。
列車が来なくなって、7年が経過した落合駅。2023.10.26 このホームから列車に乗ったのは2015.05.02が最後になってしまった。好きな駅だった。2023.10.26 落合駅から狩勝峠方面を望む。2023.10.26
駅構内は、それでも地元の人によって、雑草が刈りはらわれているのかもしれない。そこから先は、草の茂り方が違う。2023.10.26 利用されることのなくなった跨線橋は、封鎖されている。2023.10.26 寂寥感に満ちた風景。秋の青空が果てしなく高い。2023.10.26
かつては、このさきの狩勝峠を越えるための、重要な拠点であった。また、トマム森林鉄道(1922-1928)や落合森林鉄道(1928-1945)の起点として賑わった歴史もある。2023.10.26 草に覆われていく落合駅のヤード。2023.10.26 落合駅の待合室にて。この駅にお別れとお礼を伝えた。2023.10.26
 
狩勝峠 2012.09.03
旧根室線の名勝狩勝峠の車窓を想起させる雄大な風景。 
 


根室線(新得~帯広)

新得駅(根室線) 2013.05.03
かつては北海道拓殖鉄道が分岐していた。駅前には、台座に「59618」の煙室扉のレプリカをはめ込んだ「火夫の像」がある。駅周辺には地元の蕎麦や酪農製品を利用したレストランや物産所がある。かつては北海道拓殖鉄道の起点駅でもあった。現役時の59618の姿は名寄線(1970年頃)にて紹介。
新得駅北側の新得山は桜の名所 2015.05.02
新得駅北側の旧狩勝線跡は、フットパスとして整備されている。2014.05.04 然別湖。新得の隣、鹿追町の標高800mの高原にある。自然を満喫できる場所。左 2014.05.04 右 2013.05.03
十勝清水駅(根室線) 2017.02.05
人口9,800人の清水町の代表駅。かつては河西鉄道(十勝鉄道)、日本甜菜製糖清水工場専用線が当駅から延びていた。
平野川信号場。十勝清水駅と羽帯駅(2018年3月17日廃止)の間、林の中の堀割にある。根室線の信号場・交換可能駅は、いずれも貨物列車の交換も可能な規模を持っている。2020.10.17 羽帯駅(根室線) 2017.02.05
清水町内の駅。集落から離れたところに静かに佇む旅情あふれる小駅。駅付近は平原が広がり、遥かに日高山脈が連なる。
羽帯駅にて、十勝清水方面を望む。2017.02.05 美しい風景に馴染む名秘境駅だった「羽帯駅」は、残念ながら2018年3月17日で廃止となった。訪問日現在、ホーム、待合室等の駅施設が撤去され、羽帯駅があったことを示す案内版が設置されている。2020.10.17 羽帯駅跡に新たに小さな側線が設けられていた。用途は不明。除雪車の待避線だろうか。2020.10.17
羽帯駅付近から見る日高山脈の山なみ。2017.02.05 御影駅(根室線) 2017.02.05
清水町の同名の集落にある駅。かつては佐念頃駅と称した。かつてこの駅を起点にビート運搬用や石材搬送用の馬車鉄道が延びていた。
芽室駅(根室線) 2017.02.05
人口1万9千人の芽室町の代表駅。芽室は工業が盛んで、工場が多い。駅は町の中心地にあり付近は賑わいを見せる。
十勝平野から見る日高山脈の山なみ。2016.05.05 大成駅(根室線) 2017.02.05
芽室町東芽室にある駅。周辺人口の増加にともなって、1986年に開設された。駅正面には、新しい住宅地が形成されているほか、芽室高校もあり、通学利用されている。2020.10.17
大成駅前、住宅地を通る道路。手入れの行き届いた街路樹が色づいていた。2020.10.17
西帯広駅(根室線) 2017.02.05
帯広市の住宅地の中にある。駅付近に線路を跨ぐ歩道橋があり、線路の先に連なる日高山脈を見渡せる。北海道らしさを感じさせる駅。
柏林台駅(根室線) 2017.02.05
帯広の商業地にある。付近の人口増加に伴って1986年に開設され、1996年に高架化された。
帯広駅(根室線) 2016.05.03
道東の中心都市帯広市の代表駅。かつては、士幌線、広尾線が分岐していた他、十勝鉄道も発着していた。
帯広市内、十勝鉄道の廃線跡を利用した遊歩道、「とてっぽ通」。気持ちの良い散策路となっている。「とてっぽ」は地元での十勝鉄道の愛称。2016.05.03 とてっぽ通の「思い出の小径」には、十勝鉄道の車両が静態保存され、きれいに塗装されて屋外展示されている。2016.05.03
十勝鉄道の4号蒸気機関車 2016.05.03 十勝鉄道の客車コハ23号 2016.05.03 とてっぽ通には、カフェ兼ケーキ屋さんの「トテッポ工房」があり、店内では往年の十勝鉄道の貴重な写真も展示してくれている。2016.05.03


根室線(帯広~池田)

札内駅(根室線) 2017.02.05
幕別町の同名の集落にある駅。駅付近には大きな市街地が形成されている。
稲士別駅(根室線) 2017.02.05
幕別町内の駅。付近には住宅が点在しているが、2017年3月3日に廃止となる。
稲士別駅から幕別方面を望む。
2017.02.05
幕別駅と利別駅の間にある十勝川橋梁。全長744m。JR北海道では、札沼線の石狩川橋梁(1,074m)に次ぐ長さ。現在、十勝川を渡る唯一の鉄道橋でもある。2020.10.17 利別駅(根室線) 2012.09.03
池田町の住宅地にある駅。
ホームからみた利別駅の駅舎。2020.10.17
利別駅。幅の広い島式ホーム。2020.10.17 利別駅の駅舎内には、常用の待合室と別に、使用に供されなくなった待合室が存在する。窓越しに除くと、ベンチがかつてのまま佇んでいる。2020.10.17 池田駅(根室線) 2015.09.22
かつてはちほく高原鉄道が北見へ向けて分岐していた。
池田駅 2020.10.17 池田駅に停車する帯広行普通列車 2020.10.17 池田駅を出て釧路方面に向かうと、車窓左手の丘の上にワイン城が見える。2020.10.17
池田ワイン城のある丘からは池田駅がよく見える。写真は特急おおぞらの停車風景。2016.05.05 ワイン城 池田町の名産ワイン、その他酪農製品を扱う物産所兼レストラン兼ワイン工場
左;2015.05.02 右;2016.05.05
2020年にリニューアルされたワイン城。2020.10.18 ワイン城のある丘から池田の市街地を見下ろす。2020.10.18


根室線(池田~厚内)

十弗駅(根室線) 2020.10.17
豊頃町十弗宝町にある駅。国鉄時代の雰囲気を色濃く残した美しい駅舎が訪問時も健在。
豊頃駅(根室線) 2017.02.04
人口3,300人の豊頃町の代表駅。駅近くの跨線橋からの1枚。
豊頃駅に停車する普通列車 2020.10.17
新吉野駅(根室線) 2020.10.17
浦幌町の吉野にある駅。十勝らしい広大な農地の中、駅前に集落が形成されている。駅は2面3線の構造を持つが、3番線は退避専用となっている。
浦幌駅(根室線) 2017.02.04
人口5,000人の浦幌町の代表駅。かつてこの駅から大和鉱業浦幌炭砿ケナシ坑へ向かう馬車鉄道が延びていた。
浦幌駅のホーム。2020.10.17 常豊信号場 浦幌町内にある信号場であるが、駅名票がある。2017.09.12 常豊信号場で行違う列車。2020.10.17
常豊という集落はあるが離れており、この信号場かつて旅客を扱った実績はない。にもかかわらず国鉄時代から駅名票が掲げられ、JRにも継承されている。ちなみに、訪問時は大雨だった。2017.09.12 浦幌-上厚内間の車窓。2020.10.17
上厚内駅(根室線) 2017.02.04
浦幌町の同名の集落にある駅。2017年3月3日に廃止となる。廃止となる上厚内駅であるが、国鉄時代の雰囲気を色濃く残した木造駅舎は味わい深く、なんとか保存を検討してほしいもの。
上厚内駅と付近の集落の様子。周囲は荒廃した建物が多いが、訪問時でも数軒の民家があった。駅が廃止となると、冬は一層厳しい季節となるであろう。右は店舗であったと思われる廃墟。2017.02.04 上厚内駅は2017年3月4日に廃止となった。その後も上厚内信号場としての機能は残された。美しい木造駅舎が信号場の施設として残ることを期待したが、残念ながら2018年9月10日に撤去され、撮影日現在では土台の痕跡を残すのみとなった。通過する列車内から撮影したもの。2020.10.17
上厚内から厚内にかけては、厚内川に沿って線路が敷かれている。2020.10.17 厚内駅(根室線) 2020.10.17
浦幌町内の同名の集落にある駅。根室線は、起点である滝川駅からずっと内陸を通っていたが、この厚内駅から太平洋に沿って東に進むことになる。駅周辺には、厚内港を持つ厚内集落が広がっている。
厚内駅に停車していた保線車両。2020.10.17


根室線(厚内~白糠)

釧路方面の列車に乗ると、厚内を出て、すぐ右手車窓に厚内漁港が見える。2020.10.17 厚内-直別信号場間の車窓。陽の光を反射して輝く太平洋。 2020.10.17 根室線から見える乙部川の河口。線路に並行する道路は、北海道道1038号直別共栄線。2020.10.17
直別駅(根室線) 2017.02.04
釧路市音別の同名の集落にある駅
2019年3月16日で直別駅は廃止され、直別信号場となった。通過する列車内から撮影した写真。駅舎だった建物はまだ残っていたが、駅を失った集落は、さびしげに見えた。2020.10.17 直別信号場-尺別信号場の車窓 2020.10.17


根室線から見る太平洋(動画 mp4ファイル) 下の画像を左クリックすると、動画が再生されます。

動画 0分21秒
音別→古瀬(信) 2521D列車から見る太平洋の車窓。
2020.10.17
動画 0分19秒
直別(信)→厚内 2524D列車から見る太平洋の車窓。
2020.10.17


                                                        
尺別駅(根室線) 2017.02.04
釧路市音別の同名の集落にある駅。かつては雄別炭礦尺別炭礦鉄道が当駅を起点としていた。かつての賑わいが幻であったかのような静かな佇まいを見せる。
2019年3月16日で尺別駅は廃止され、かつては分岐する鉄道線もあった駅は尺別信号場となった。通過する列車内から撮影した写真。駅舎だった建物はまだ残っていた。夕陽のきれいな駅だった。2020.10.17 尺別信号場-音別間。築堤を進む列車の窓から、輝く太平洋を見下ろす。2020.10.17
尺別信号場-音別間車窓。2020.10.17 音別川橋梁で音別川を渡る。2020.10.17 音別駅(根室線) 2020.10.174
現在は合併により釧路市の一地域となっているが、かつては音別町の代表駅だった。駅近くに音別の市街地が広がっている。
音別駅の冬の情景。白い雪が、空の青を反射する。 2017.02.04 音別駅ホーム 2020.10.17
根室線の車窓。音別-古瀬信号場間の音別側では、太平洋岸を行く。2020.10.17 馬主来(ぱしくる)川の河口には、海跡湖である馬主来沼を中心とした低層湿原が広がり、列車はその中を走る。2020.10.17
馬主来川 2020.10.17 古瀬駅(根室線) 2017.02.04
信号場として開設され、信号場の職員のため旅客扱いを開始した。そのため、集落から離れた山間にあり、秘境駅の一つとなっている。
古瀬駅は、2020年3月14日に廃止となりとなり、古瀬信号場となった。撮影時はホームが健在。保線小屋もそのまま。2020.10.17
和天別川 2020.10.17 白糠駅のホーム 2020.10.17 列車からみた白糠駅の改札口 2020.10.17


根室線(白糠~釧路)

白糠駅(根室線) 2015.09.19
かつては白糠線が北へ向けて分岐していた。
西庶路駅(根室線) 左:2015.09.19 右:2020.10.17
白糠町の宅地にある。かつては明治鉱業の専用線がこの駅を起点としていた。
西庶路駅 2020.10.17 西庶路-庶路間で庶路川を渡る。2020.10.17 庶路駅(根室線) 2015.09.19
白糠町内。釧路への通勤圏内であり、付近には宅地が広がる。
庶路駅の風景。根室線の列車の中から撮影。2020.10.17 庶路-大楽毛間では、阿寒湖を水源とする阿寒川を渡る。2020.10.17
釧路市阿寒地区に、「炭鉱と鉄道資料館」があり、かつて釧路から阿寒を経て湧別炭鉱を結んだ雄別鉄道に関する様々な資料、貴重な写真が展示してある。閲覧無料だが、開館日は日祝日などに限られている。 2015.09.22 「炭鉱と鉄道資料館」の裏手に静態保存してあるC1165 2015.09.22
釧路湿原道路からの風景。かつて付近を雄別鉄道が走っていた。大谷正春氏による 「雄別炭礦鉄道50年の軌跡」という書籍で、車窓を表現した以下の忘れがたい一説がある。 「一面のよし原の湿地帯の中で進行方向の左手には遥かに太平洋が見え海岸線を走る国鉄列車との競争風景も間々見られ、また右手は面積2,000万ヘクタールと言われ一面に拡がった釧路湿原の先には何一つ遮るものもなく、雄阿寒、雌阿寒の山容がくっきりと眺望され、阿寒富士の麗姿や雌阿寒火口より立登る噴煙も車窓を楽しませて呉れる自然のパノラマ風景であった。」
釧路湿原道路からの眺望は、この一説を想起させるもの。中の写真は阿寒富士(標高1,476m)と雌阿寒岳(標高1,499m)、右の写真は雄阿寒岳(標高1,370m)。なお、雄別鉄道跡はサイクリング・ロードとして整備されているので、時間が許すなら自転車からこの風景を楽しみたいもの。2017.02.04
大楽毛駅(根室線) 左:2015.09.19 右:2020.10.17
釧路市街にあり、利用者も多い。この駅を始発・終着とする普通列車もある。
大楽毛-新大楽毛間では、王子マテリアルの釧路工場が車窓北側に展開する 2020.10.17
新大楽毛駅(根室線) 2020.10.17
周辺住宅地が開発されたことに伴い、1988年に開設された駅。
新大楽毛-新富士間車窓。好天時には、高架区間から、阿寒の山並みが見渡せる。写真は阿寒富士と雌阿寒岳。2020.10.17
新富士駅の西、線路南側には、雄別鉄道鶴野線が根室線を越えていた橋台跡が残っている。根室線の列車内から撮影した。鶴野線は、雄別鉄道が、国鉄線を越えて、直接北埠頭まで石炭列車を乗り入れるために建造した新線だが、 1968年1月の開業、1970年4月に雄別鉄道全線廃止に併せて廃止と、その活躍時期は短期間だった。 2020.10.17 新富士駅の西、線路北側には、雄別鉄道鶴野線が根室線を越えていた橋梁の橋脚群が残っている。 2018.04.29 新富士駅(根室線) 2018.04.29
富士製紙由来の駅名。かつて鶴居村営軌道が当駅を起点としていた。 釧路貨物ターミナルを兼ねている。
新富士駅に停車中の釧路行普通列車 2020.10.17 新富士駅に隣接して釧路貨物駅がある。2020.10.17
釧路貨物駅 2020.10.17 釧路貨物駅の側線に停車するコンテナ車両 2020.10.17 新富士-釧路間で新釧路川を渡る。写真の道路橋は西港大橋 2020.10.17
釧路駅西側に広がる釧路運輸車両所。根室線「の列車内から、その様子がよく見える。また、その後方には、日本製紙釧路工場も見える。 2020.10.17
釧路運輸車両所の整備場 2020.10.17 上図 1973年編集「釧路」
現在の幸町公園のある場所は、かつて国鉄釧路工場があったことが示されている。さらに、この地図には、貨物線と浜釧路貨物駅、釧路臨港鉄道城山駅なども見ることができる。
釧路駅に近い幸町公園にはC58106が静態保存されている。2015.09.19 幸町公園で保存されているC58106と案内看板 2020.10.17
C58106 2020.10.17 幸町公園は、かつて国鉄釧路工場があった場所。その由来を示すように、枕木と線路で製作されたオブジェが展示されている。2020.10.17 釧路駅(根室線) 2015.09.19
道東のターミナル。根室線、釧網線から乗り入れるすべての列車が、釧路駅を始発もしくは終着としている。
風格豊かな釧路駅のビル 2020.10.17 釧路駅前でオブジェとして展示してあるD51467の動輪 2020.10.17 釧路駅改札口 2020.10.17
釧路駅の地下連絡通路は、母屋に面した1番線ホームと、2,3番、4,5番の各島式ホームをつないでいる。写真は、4,5番線登り口の角で、かつて、この先にさらに雄別鉄道乗り場である6番線に通じる通路があった。2020.10.17 釧路駅の4,5番線ホームから、かつて雄別鉄道が発着していた6番線の出入口跡を見ることができる。貫禄ある出入り口が幸いにも撮影日まで遺されており、駅の歴史を静かに示している。2020.10.17 歴史と貫禄を感じさせる釧路駅の風景 2020.10.17
釧路駅で発車時刻を待つ帯広行普通列車 2020.10.17 釧路駅の側線に停まる保線車両 2020.10.17
釧路の美しい風景。釧路川の河口付近。観光ショッピングモール、釧路フィッシャーマンズワーフMOO、その先の真っ青な海には釧路港の港湾施設が見える。北極航路が発展すると、世界貿易の拠点港となるポテンシャルがあると言う。それはおいておいても、美しい町だ。2020.10.17
幣舞橋と幣舞ロータリー 2020.10.17 釧路川の河口と港を見渡す。2020.10.17 幣舞橋の北側にも釧路の市街地が広がり、川岸は気持ちの良い遊歩道が整備されている。2020.10.17
全長124mの幣舞橋には、4つのブロンズ乙女像が立つ 2020.10.17 釧路川沿いにある釧路製作所には、かつて雄別鉄道で活躍した8722が静態保存されている。かつて、近くに雄別鉄道新釧路駅があり、当工場まで引込線が敷かれていた。保存されている8722の横には、新釧路駅の駅名票が設置されている。2015.09.19
釧路には、国内唯一坑内採炭を行っている釧路コールマインがあり、その専用線では、今尚運炭鉄道が活躍している。右下の写真は釧路港に集積された石炭。他の5枚は春採駅付近の事務所と鉄道車両の様子。2015.09.19
釧路市益浦にある釧路コールマイン事業所内には軌間610mmのナロー軌道が残る。事業所内への一般人の立ち入りは禁止されているが、事業所敷地の南を通る興津通から、その一部を見ることができる。2018.04.29
釧路市の春採公園にある釧路市立博物館。地域の自然環境や歴史にかかわる展示だけでなく、鉄道関係のイベント展示も積極的に開催されている。2024.01.26 訪問時に釧路市立博物館で開催されていた記念ミニ展示「雄別鉄道開業100年」の様子。かつての車体の一部が陳列されていた。2024.01.26 訪問時に釧路市立博物館で開催されていた記念ミニ写真展示「新富士駅 開業100年」の写真。1958年に新富士駅で撮影されたもので、大楽毛駅の北にある本州製紙工場(現・王子製紙釧路工場)への特大貨物の搬送の様子。現在でも、このレベルの貨物の荷重に、一般道路は絶えられないので、本州の大きな工業地帯等では、貨物線が活躍している。2024.01.26
釧路市立博物館の常設展示「簡易軌道」。貴重な関連物、動画、写真等が展示されており、見ごたえがある、右の写真は当時の様子を示した模型。2024.01.26 上は管理人が宿泊した「あかん湖鶴雅ウイングス」で配布されていた「MAROUD」という冊子の表紙。訪問時の号はなんと「簡易軌道」特集。釧路市立博物館で常設展示されている模型の写真が表紙を飾る。ちなみに、私事ながらこの宿で2泊したのだが、北海道中が暴風雪に見舞われるタイミングで、なかなか大変な旅行だった。2024.01.25


根室線(釧路~厚岸)

東釧路駅(根室線) 2015.09.19
釧路市の住宅密集地にある。釧網線が分岐する。かつては釧路臨港鉄道が接続していた。
武佐駅(根室線) 2015.09.19
ここまで釧路市の住宅地は広がる。白糠から武佐までの間は町が連なるが、その両側は広大な自然の中、小さな集落を繋ぐように根室線は走る。
別保駅(根室線) 2018.04.28
釧路市に隣接する同名の自治体、人口2万人の釧路町の代表駅であり、役場も近いが、住民の多くは釧路市に隣接する部分に居住しており、駅付近に人は多くはない。
上尾幌駅(根室線) 2024.01.26
厚岸町の同名の集落にある。かつてはこの駅を起点として、八千代炭鉱の運炭用軌道(1918年頃-1943年)や、上尾幌森林軌道(1944年-1950年頃)が運用されていた歴史を持つ。
上尾幌駅のホームにて。2024.01.26 上尾幌11時39分発の根室行快速列車。2024.01.26
尾幌駅(根室線) 2015.09.19
同名の集落の北の端にある。撮影の日は豪雨で、翌日、雨はあがったが、根室線の釧路-根室間が午前中運休し、管理人の旅行予定も変更となった。
尾幌駅冬の風景。札幌に住む管理人から見ると、この地域は非常に雪が少ない。2024.01.26
尾幌駅正面から、太平洋岸を通って釧路に向かう北海道道142号根室浜中釧路線は、海岸の小さな集落たちを結んでいる。このあたりの海岸は急峻な崖地形が連続しており、そのため、道道は、海岸近くの尾根の上のような場所を通っている。こちらは釧路町の賤夫向(せきねっぷ)という集落の海岸風景。2024.01.26 北海道道142号根室浜中釧路線沿線の小集落の一つである釧路町分遣瀬(わかちゃらせ)では、道道沿いの民家と、高低差の大きい海岸との間に、昆布輸送用のモノレールが設置されている。2024.01.26
モノレールの軌道上で、春まで眠りについている運搬機。2024.01.26 太平洋に向かって続いている2筋の軌道。左側のものが現役線で、右側のものが使用されなくなった旧線となる。ちなみに、分遣瀬をはじめ、周辺の海岸部の集落はすべて釧路町に属しているが、この周辺では、北海道道142号根室浜中釧路線と国道44号線の間にあるはずの釧路町と厚岸町の境界が定まっていない。2024.01.26
曇天の冬の日ならではの色合いの世界の中、延びている2筋の軌道。無性に美しい。2024.01.26 門静駅(根室線) 2018.04.28
厚岸町の同名の集落にある駅。かつては尾幌川の支流、ホマカイ川で砂利の採掘がおこなわれ、そのための引込線があった。
門静駅、冬の風景。2024.01.26 曇天の空の下、雪景色の厚岸町。北海道の太平洋側は、と期間は晴れの日が多いが、この日は前日から全道的に荒れ模様で、厚岸も雲に覆われていた。この日、管理人は、厚岸町名産の牡蠣をいただいた。2024.01.26
厚岸駅(根室線) 2015.09.21
牡蠣で有名な厚岸町。とても美しい風景を持つ町。釧路以東ではもっとも利用者の多い駅でもある。
駅のすぐ裏にある小高い丘の上には「道の駅」があり、厚岸の景色を一望できる。秋の夕暮れ。 2015.09.21


根室線(厚岸~根室)

厚岸を出た列車は厚岸湖の北岸に沿って走る。 2015.09.21 厚岸-糸魚沢間は、車窓南側にチライカリベツ川の流域に形成された見事な湿原を望むことが出来る。 2015.09.21
糸魚沢駅(根室線) 2015.09.21
2015年1月に新駅舎となった。
茶内駅(根室線) 2015.09.20 右; 2015.09.21
浜中町はモンキー・パンチ氏の故郷。駅にはおなじみのキャラクターがいる。かつてはこの駅を中心に浜中町営軌道が敷かれていた。
茶内駅と駅に入線するルパン三世ラッピング列車。 2018.04.28  
浜中駅(根室線) 2015.09.20
浜中町は人口6千人強の町だが、集落は、海岸の霧多布、内陸の浜中、茶内のおおむね3つに分かれている。役場があるのは霧多布だが、町の名称は浜中となる。この駅でもルパン三世のキャラクターがお出迎え。
霧多布にある総合文化センターでは、モンキー・パンチ氏の原画などが多く展示されている。写真は「町民ふう」の装いの5人。 2015.09.20 湿原、海蝕台に囲まれた浜中町もとても美しい町。これらの写真は有名な景勝地、琵琶瀬展望台からの景色。陸側には左写真、海側には右写真の光景が広がり、時を忘れる。 2015.09.21
姉別駅(根室線) 2015.09.21
浜中町内の小さな駅。
厚床駅(根室線) 2015.09.21
根室市厚床にある駅。駅前には比較的まとまった集落がある。かつては国鉄標津線が中標津に向かって分岐していた。三角屋根が印象的な駅。北の駅7つの駅の叙景でも紹介。
かつての標津線沿線の別海町、標津町にまたがって、延長28kmという壮大な砂嘴、野付半島が伸びている。写真はトドワラと呼ばれる美しい自然が堪能できる場所。この日は晴天で、国後島、知床連山もよく望めた。 2015.09.21 標津町の公民館広場にはC11224が静態保存してある。 2015.09.21
初田牛駅(根室線) 2015.09.20
根室市内の小さな集落にある駅。
別当賀駅(根室線) 2015.09.20
根室市内の小さな集落にある貨車駅舎の駅。
駅から少し離れているが、風蓮湖、春国袋といった景勝地がある。写真は春国袋の遊歩道。 2015.09.20
落石駅(根室線) 2015.09.20
同名の集落の北の端にある。
昆布盛駅(根室線) 2015.09.20
集落は森を隔てた反対側にあるので、駅だけ見ると、森の中の唯一の人工物に思える。
花咲駅(根室線) 2015.09.20
同名の集落からはちょっと距離がある。利用者は多くはないだろう。
根室駅(根室線) 2015.09.20
根室線の終着駅。根室市の市街地の中にある。すぐ近くにバスターミナルがあり、各地に向けてバスが発着している。
根室港の風景。撮影の日、管理人は有名な「さんま祭り」を訪れ、海の幸を堪能させていただいた。 2015.09.20 納沙布岬。日本列島の東の最果て。
2015.09.20


富良野線

学田駅(富良野線) 2017.05.04
富良野盆地の穀倉地帯にあり、遮るものもなく十勝連峰を見渡すことが出来る。
学田駅を6:11に出る旭川行きの始発。土曜日の早朝にもかかわらず、田園の中の駅で、5人の乗客を乗せていた。2020.07.25
学田駅を6:11に出発した列車。旭川に着くのは7:12。2020.07.25 鹿討駅(富良野線) 2017.05.04
東の地平の先に聳えるトムラウシ山、十勝連峰。南には芦別岳、好天であれば夕張岳まで見渡すことが出来る。小さな時計塔のような待合室
鹿討駅付近を行く富良野・美瑛ノロッコ号。2017.08.05 富良野盆地と十勝連峰。雪で白く輝く山なみが美しい。2017.05.04 中富良野駅(富良野線) 2017.05.04
人口5,100人の中富良野町の代表駅。駅前に市街地が形成されている。
中富良野町内にある北星山ラベンダー園。7月半ば~8月頭が、もっとも美しい。2020.07.26
ラベンダー畑駅(富良野線) 2017.08.05
1999年開業。6月から10月下旬まで利用される臨時駅。有名な冨田ファームが歩いてすぐであり、花の季節には利用者が多い。
冨田ファームの花畑と遠方に見える十勝連峰。2017.08.05 西中駅(富良野線) 2017.05.04
富良野線からは、広大な畑作地、花畑とその先に横たわる大雪山、夕張山地により、素晴らしい景色を見ることが出来る。 
西中駅にて。左は駅後方に広がる大雪山、十勝連峰、右は南方富良野方面に広がる芦別岳、夕張岳を主とする夕張山地が広がる絶景駅。2017.05.04 上富良野駅(富良野線) 2017.05.04
人口1万1千人の上富良野町の代表駅。市街地の中に駅がある。
上富良野駅 2021.09.20 上富良野では、果樹栽培も盛んで、ワイナリーもある。写真は、ワイナリーの一つ「ドレーヌレゾン」。ワイン畑や工場を見学可能で、レストラン、カフェも併設されている。2021.09.20
上富良野から見た十勝連邦。左のピラミッド型が主峰十勝岳(2,077m)、右手の高いピークが富良野岳(1,912m)。前者は荒荒しい火山、後者は花の山と呼ばれる。どちらも登山に魅力的な山。2021.09.20 富良野岳に登山をした際に撮影した。下ホロカメットク山など、富良野岳南東方向の山並みを見晴らしたところ。2021.09.19
上富良野町にある十勝岳温泉は標高1,280mの高原温泉。主峰十勝岳を中心とした十勝連峰の登山拠点でもある。夏の早朝に十勝岳温泉から見る幻想的な峰々。十勝岳温泉には上富良野駅からバスが発着している。2019.08.02 十勝岳温泉から登山道を少し歩くと、安政火口が広がる。約2800年前迄に合わせて7回の噴火が発生していたとされ、付近には無人監視施設もある。2019.08.02 上富良野岳(1,893m)への登山道。頂上付近は火口壁上の尾根道を行く。この日は上富良野町で最高気温が35℃を越えた。強い日差しの中、厳しい山登りだった。2019.08.02
上富良野岳の登山道から見た十勝岳(2,077m)。2019.08.02 上富良野岳山頂からの景色。遠景は十勝岳、手前の岩峰は上ホロカメットク山(1,920m)。稜線は遥か大雪山系まで、壮大なトラバース・ルートになっている。2019.08.02 上富良野岳山頂から見た富良野岳(1,911m)。こちらも稜線を歩いていく登山道が整備されており、夏場を中心に登山客でにぎわう。2019.08.02
美馬牛駅(富良野線) 2015.05.03
山間の集落にある駅。どこか神社を思わせる駅舎が特徴的。
美瑛駅(富良野線) 2015.05.03
人口1万人の美瑛町の代表駅で、富良野線の中心駅。美瑛軟石を用いた瀟洒なデザイン。駅前にも垢抜けしたペンション風の商店が立ち並ぶ。
美瑛町中町公園で静態保存されている49600号機。名寄線での活躍時の姿は「名寄線70年頃」と「名寄線74,75年頃」で紹介。2017.05.04 美瑛の丘陵地と後背に聳える雪を戴いた十勝連峰。2017.05.04
美瑛の代名詞とも言える丘陵地帯、通称「パッチワークの丘」。富良野線西側に広がっており、広大な風景が展開する。季節によって色彩が変わる。2017.05.04
白ひげの滝 美瑛町の青い池から近いところにある。数条の滝が落ちる様を上から見下ろすことができる。2012.08.11 道道966号十勝岳温泉美瑛線を行けば、大雪山の雰囲気を味わうことができる。2012.08.11 青い池。2017.08.05
美瑛駅(富良野線) 2018.08.04
駅前には観光用施設が並び、シーズン中はレンタル自転車屋さんが7営業する。
富良野線観光ノロッコ号。美瑛駅にて 2018.08.04 北美瑛駅(富良野線) 2018.08.04
北美瑛駅(富良野線) 2017.08.05
道道美瑛天人峡線に接しており、美瑛方面から旭岳温泉、天人峡温泉に向かう際に横を通る。
大雪山旭岳ロープウェイから見る大雪山の雄大な景色。標高1,100mの旭岳温泉から標高1,600も旭平までを10分で結ぶ。2017.08.06 旭平から見る北海道最高峰の旭岳(2,291m)。火口から水蒸気が勢いよく噴出している。噴出孔の間近まで接近することが出来る。2017.08.06
荒々しい山容を見せる旭岳(2,291m)。北海道最高峰であるが、ロープウェイで標高1,600mの旭平まで到達できるので、比較的簡単に登頂できる。2018.08.03 旭岳に登ると、東側に雄大な表大雪の風景が広がる。2018.08.03 旭岳の奥、間宮岳分岐から、北海道第二の高峰、北鎮岳(2,244m)。2018.08.03
大雪山の中央には3万8千年前に形成されたとされるカルデラがあり、「御鉢平」と呼ばれる。2018.08.03 中岳分岐付近から、裾合平を俯瞰する。谷間のピウケナイ川には、無施設の中岳温泉があって、管理人も足湯を楽しんだ。川底に硫黄が堆積した独特の景観となっている。2018.08.03 旭岳の北東裾に広がる裾合平は広大な花畑となる。とくにチングルマの群生は圧巻。訪問時はやや時季外れだったが、それでも相当の花が残っていた。2018.08.03
姿見池と旭岳。2017.08.06 旭岳への登山道から振り返ると溶岩台地に広がった果てしない樹海を見渡せる。2017.08.06 千代ヶ岡駅(富良野線) 2019.08.01
旭川市西神楽にある駅。交換可能駅となっている。
西神楽駅(富良野線) 2016.07.17
旭川市内の同名の集落にある駅。
西瑞穂駅(富良野線) 2019.08.01
旭川市西神楽の稲作地帯にある駅。駅周囲には工場があるほか、水田広がっている。
緑が丘駅(富良野線) 2019.08.01
旭川市神楽岡にある駅。1996年に周辺住民の請願駅として開業した駅。近郊には新しい住宅地が広がっている。
神楽岡駅(富良野線) 2019.08.01
旭川市神楽にある駅。旭川市の商業地と住宅地が広がっている。神楽岡公園も近い。