函館線
函館線は様々な要素を持った路線だった。函館、札幌、旭川を結んだ動脈である一方で、長万部C小樽間は、物流の主導を室蘭線・千歳線に奪われ、列車本数は少なかった。しかし、小樽から雰囲気は一転し、札幌との間はもっとも乗客数が多いだけでなく、南小樽からは石炭の積み出しが行われた手宮へ分岐があり、貨物列車も多く流入した。札幌を抜けると広大な石狩炭田を結ぶ様々な路線が分岐し、往時のダイヤは複雑を究めた。
当時の両親は、札幌に住んでいたので、当然アクセスに有利な函館線の写真は多く残っている。中でも父が良く訪れたのは、小樽の先にあった銀山駅と小沢駅の間である。この間は稲穂峠があり、蒸気機関車はこの難所を越えるため、盛大に煙を噴き上げたから、絶好の撮影スポットだった。当時の小沢駅は、岩内線との分離があるだけでなく、峠を越える基地としての役割も果たしていた。 もう一つ、印象的な写真は、現在は廃駅となった張碓駅周辺の海岸である。張碓駅は急峻な崖の下にへばりつくようにして海に面して存在していた。張碓の集落から遠いというだけでなく、自動車での到着は不可能なうえ、徒歩でたどりつくのも容易ではない、いわゆる「秘境駅」だった。駅正面の海岸は海水浴場だったので、夏場は多くの列車が停車し、利用者でにぎわっていた。私が覚えているのは、駅構内にあった滝である。崖を下り落ちてくる流れは、駅のすぐ横で清冽なしぶきをあげていた。小さいころから、そんな駅の立地を不思議に思っていたのだが、付近の急峻な地形は、写真映えするものでもあった。冬の張碓海岸には、日本海の荒波が打ち付けていた。 |
札幌駅周辺
1 |
2 |
3 D511149 |
4 D511149 |
5 |
6 |
7 複々線電化区間を走るC57177 |
8 |
9 |
10 |
11 C57177 |
12 D511052 |
13 D5124 |
14 |
15 D5124 |
16 |
17 D51556 |
18 |
桑園・琴似周辺
張碓・朝里周辺
38 |
39 |
40 |
41 朝里駅の跨線橋が見える |
42 |
43 D511057 |
44 |
45 |
46 C622 C62で唯一残ったC622は普通列車を牽いていた。(1973年) |
47 |
48 |
49 |
50 |
51 D51287 |
52 |
53 張碓海岸の小舟たち |
54 |
55 |
56 |
57 |
1970年頃の小樽築港機関区周辺図 小樽築港機関区は、小樽港の一部を埋め立てる形で昭和2年に完成した。直後に手宮機関庫を併合移転して、函館線、石北線、室蘭線等道内の三分の二を管轄し、作業員361名、機関車47両を有した。小樽は石炭積み出し港として反映発展。1935年頃は東洋一の規模の機関庫となった。 1970年代に入っても、多数のC62、D51がまだ活躍していた。撮影のためには、機関区事務所の設備係で許可証を受けたという。 |
65 |
66 |
67 9661 |
68 9661 |
69 69656 |
70 39612 |
71 39612 |
72 |
73 |
74 |
75 |
76 |
77 49652 |
78 C57177 |
79 C57177 |
80 背後に小樽築港駅 |
81 |
82 |
83 C6216とC6215 |
84 C6216とC6215 |
85 9633 |
86 C6216とC6215 |
87 C6216とC6215 |
88 廃車のB201。現在は万字線鉄道公園(旧朝日駅)で保存されている。 |
89 小樽築港駅 D51600 |
90 C5757 |
91 D5124 |
92 小樽築港機関区の扇形庫 |
93 |
94 C622のスワローエンジェル |
95 C622とC623 |
96 |
97 C622 |
98 |
99 |
100 D511078 |
101 |
102 C622 |
103 |
104 39612 |
105 |
106 |
107 D51894 |
108 C6216 |
109 C6216 |
110 C6215 |
111 D51865 |
112 9633 9633は京都市鉄道博物館で保存されている。 |
113 9633 |
114 9633 |
115 9633 |
116 9633 |
117 C622 |
118 C622 |
119 C622 |
120 C622 |
121 C622 |
122 C622 |
123 C622 |
124 C622 |
125 C622 |
126 C622 |
127 29501 |
128 C622 |
129 C622 |
130 C622 |
小樽周辺
C62の重連が牽く急行「ニセコ」は山線の花であった。その走行中の撮影は、速度が速いことから困難を極めたという。その2号機の車体には、国鉄のシンボルマークであったつばめが描かれ、ファンの間では「スワロー・エンジェル」と呼ばれた。しかし、その雄姿も1972年の9月までだった。9月23日、C62は2号を残して全車廃車となった。ただ一両残ったC622は、その後、山線の普通列車を牽くていた。 |
塩谷・蘭島・余市周辺
156 D51286 D51286は小樽市朝里川温泉「おたるワインギャラリー」で静態保存されている。 |
157 D51857 |
158 C623 C623はJR北海道苗穂工場で静態保存されている。 |
159 |
160 |
161 |
162 |
163 余市の果樹園を行く |
164 |
165 D5170 小樽ー塩谷間 |
166 小樽ー塩谷間 |
167 C622とC623 小樽ー塩谷間 |
168 蘭島の海水浴場(下記注参照) |
169 小樽ー塩谷間 |
170 D51597 |
171(下記注参照) |
172 D51149 |
173 急行ニセコ |
174 |
175 |
176 D51394 |
注 <2020年4月19日 追記> 当ページをご覧いただいた方から、以下のご指摘をいただきましたので、追記させていただきます。 写真 168: 「蘭島の海水浴場」とありますが、こちらは「塩谷の海水浴場」です。サイト参考1,2に、近い場所から撮影された写真があります。 写真 171: これは塩谷駅で、蘭島方面を撮影したものです。添付の写真は、Wikipediaの塩谷駅のページにある、1970年代の塩谷駅周囲の航空写真に、メモを付けたものです。また、形に特徴がある山塊は、例えば参考ブログにある、丸山踏切から蘭島側を見た写真や、google street view でも確認できます。 貴重なご指摘をいただき、たいへんありがとうございました。 |
銀山・小沢・倶知安周辺
177 |
178 19640 |
179 19640 |
180 D51585 |
181 小沢駅 |
182 19640 |
183 19640 |
184 D51159 |
185 D51159 |
186 D51585 |
187 |
188 D5164 |
189 2つのライトで「2つ目玉」と親しまれた96型79615 倶知安にて |
190 |
191 |
192 79615 79615は倶知安町の文化福祉センターで静態保存されている。 |
193 79615 |
194 79615 |
195 79615 |
196 |
197 C622 |
198 |
199 C622 |
200 |
201 |
202 小沢駅から羊蹄山を望む |
203 D51146 |
204 D5164 |
205 69624 |
206 |
207 |
208 |
209 |
210 D51941 |
211 |
212 |
213 |
214 小沢駅。岩内線の気動車が待機している。 |
215 D51146 |
216 |
217 |
218 |
219 |
220 |
221 |
222 79616 |
223 79616 79616は日高町日高山岳ビラパークで静態保存されている。 |
224 C6216 |
225 C6216 |
226 |
227 C623 |
228 C623 |
229 C6215 |
230 69624 |
231 69624 |
232 |
233 D51149 |
234 C622 |
235 |
236 小沢駅と79618 |
237 79618 |
238 79618 |
239 79618 小沢-国富間の岩内線貨物 |
240 79618 小沢-国富間の岩内線貨物 |
241 79618 小沢-国富間の岩内線貨物 |
苗穂周辺
242 |
243 C58414 |
244 |
245 D51153 |
246 D51894 |
247 |
248 |
249 |
250 |
251 |
252 C5791 |
253 C55124 |
254 D5124 |
255 C5757 |
256 |
257 |
258 DD14314 |
259 DD14314 |
260 711系電車 |
261 C58421 |
262 C58415 |
263 |
264 D51564 |
265 |
266 C58414 |
267 |
268 D51333 D51333は白老町ポロト公園で静態保存されている。 |
269 C58421 |
270 |
271 D511098 |
272 |
273 |
274 |
豊平川橋梁
幌向・岩見沢・美唄周辺
286 幌向駅 |
287 |
288 |
289 |
290 9633 美唄駅 |
291 D511085 美唄駅 |
292 C57135 岩見沢操車場 |
293 C57135 岩見沢操車場 |
294 C57135 岩見沢操車場 |
295 |
296 |
297 |
298 C57135 |
299 |
300 |
301 C57144 岩見沢駅 |
302 C57144 岩見沢駅 |
303 岩見沢駅のホーム |
その他(含む場所不明)
京都市梅小路公園にあるの鉄道博物館では、扇形庫が残され、多くの蒸気機関車が保存されている。本ページ関連では、写真96、126~130、290で紹介した9633が保存されている。C622も動態保存されているが、管理人訪問時は残念ながら在庫していなかった。 また、本HP関連では、宗谷線で紹介したC551も保存されている。(宗谷線のページで紹介) これらの写真は、管理人が博物館を2017年11月24日で訪問した際に撮影したもの。 |
1980年、北海道鉄道開通100周年C56記念運転(管理人撮影)
以下の9枚の写真は、1980年11月、北海道の鉄道開通100周年を記念して、京都で動態保存されていたC56160が、蒸気機関車全廃から4年を経て札幌-小樽間を復活運転した際のもの。ほとんどカメラをいじったことのない管理人が、父に教わって撮影したもの。とにかく、撮影可能な場所に、多くの人が詰めかけて、お祭りのような混雑ぶりだったのを覚えている。 |