1974年8月 瀬棚の風景

 当ページでは、1974年8月に家族で瀬棚を訪問した際に撮影した写真を掲載した。当時の写真を見ると、急行「ニセコ」と瀬棚線(1987年3月16日廃止)を乗り継いでの訪問だったらしい。瀬棚線は旅客で席がいっぱいで、通路に荷物を置き、上に座っていたことを覚えている。
 瀬棚では、海水浴をしたのだが、管理人が鮮明に憶えているのは、夕刻、立象山の斜面からみた、真っ赤な夕陽に向かって、何艘ものイカ釣り漁船が、出港していく光景である。
 現在では瀬棚線は廃止され、瀬棚町は北檜山町、大成町と合併し、名を「せたな町」と改めている。瀬棚駅の駅舎は、もうない。
 これらの写真には、かつての瀬棚の様子がよく伝わるものが含まれているため、当サイトで公開することとした。



1 瀬棚線の気動車

2 瀬棚線の気動車

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三本杉岩

 瀬棚周辺の日本海側は、火山性の岩が日本海の荒波によって削られ、奇岩のつならぬ独特の風景を示す。中でも瀬棚の象徴として有名なのが「三本杉岩」である。瀬棚の町のすぐ沖に、いずれも高さ30m程度の同じように杉を思わせる形状の安山岩の岩塊3つ立っている。そのうち2つは足元の部分で繋がっている。周囲との連続性がないだけに、特徴的で、忘れがたい風景を演出している。


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三杉トンネルのある岩山

 三本杉岩の陸側に、巨大な丸い形状をした岩塊がある。この岩塊に国道229号線の通る「三杉トンネル」が穿たれている。トンネルの南に瀬棚の市街地が広がり、北側に海水浴場がある。圧倒的な存在感をもって、瀬棚市街の後背に聳えている。



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27 三杉トンネルを経て島牧方面に向かう国道229号線。当時はダート路。

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瀬棚港

 奥尻へのフェリーも発着する瀬棚港は、イカ漁等の沿岸漁業の一大基地となる。訪問時も多くの漁船が停泊し、市場は活況を呈していた。現在でも、瀬棚港は、漁業、そして交通の重要な拠点となっている。


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49 漁火の電燈が印象的なイカ釣り漁船

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58 奥に三本杉岩が見える

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61 後背に立象山