トップへ戻る

ヘンゼルト



協奏曲

ヘンゼルト ピアノ協奏曲 演奏会用変奏曲  アルカン ピアノ協奏曲 嬰ハ短調 イ短調
p: アムラン ブラビンス指揮 BBSスコティッシュ交響楽団

レビュー日:2004.2.14
★★★★☆ アムランが2大変人ピアノ作曲家作品を鮮やかに調理
 ヘンゼルトのピアノ協奏曲と演奏会用変奏曲、それにアルカンの2曲のピアノ協奏曲(嬰ハ短調&イ短調)を収録。ハイペリオンの隠れたロマン派のピアノ協奏曲を発掘するシリーズの7枚目。
 ヘンゼルトとアルカンは同時代の作曲家で、2大変人ピアノ作曲家といえる。その作品の演奏にはたいへんな体力が要されると言われる。
 アードルフ・フォン・ヘンゼルトは1814年バイエルンの生まれ。フンメル、ゼヒターに学んでいる。ピアニストとして名声を馳せ、とくにショパンとリストの演奏は凄かったらしい。手の広がりと華麗な演奏効果で聴衆を魅了した。
 アルカンは1813年パリ生まれ。本名は「シャルル=ヴァランタン・モランジュ」である。超絶技巧ムーヴメントの中心地でピアニストとして名声を博した。
 これらの難曲の演奏には、やはりアムランはうってつけ。とにかく技巧的な不安を微塵も感じさせない。さすがである。


このページの先頭へ