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ブラッヒャー



協奏曲

協奏的音楽 オペラ〈侯爵夫人タラカノーヴァ〉組曲 2つのインヴェンション クリーヴランドのための音楽 クラリネットと室内管弦楽のための協奏曲
 cl:ディミトリ・アシュケナージ アシュケナージ指揮 ベルリン・ドイツ管弦楽団

レビュー日:2004.2.28
★★★★☆ 知られざる近代作曲家の作品集
 エストニア人の両親のもとに生まれたドイツの作曲家ボリス・ブラッヒャー(1903〜1975)の「協奏的音楽」「オペラ〈侯爵夫人タラカノーヴァ〉組曲」「2つのインヴェンション」「クリーヴランドのための音楽」「クラリネットと室内管弦楽のための協奏曲」を収録。
 クラリネット独奏はディミトリ・アシュケナージ。オケはアシュケナージ指揮のベルリン・ドイツ管弦楽団。
 アシュケナージが指揮を志した本当の理由。それは「指揮者として発掘したい作品が無数にあった」ことに尽きるのではないか。このブラッヒャーの作品群もその性格上、アシュケナージがこれまで契約してきたメジャーレーベル(デッカ)ではなく、より革新的な企画力をもったオンディーヌよりリリースされている。
 子息ディミトリとともに奏でられるクラリネットと室内管弦楽のための協奏曲は充実した作品で、なかなかに深い。また全般に明快でユーモラスな作品が多く、手がかりさえつかめれば楽しめる内容だ。


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